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今回開発した「尿とりパッド装着型ボクサーブリーフ」は、弊社の立体成型技術※1を活用して、500cc程度の尿とりパッドを装着しても、「蒸れにくい・ずれにくい・見た目にもわかりにくい」を意識した商品です。
もともと、ヒップをやさしく包み込むことを目的に開発しましたが、この技術を活用して、専門性の高い分野に参入できないかと考えたわけです。
※1 特殊な編機により、部位により伸縮性を変化できる技術
最初に驚いたのは、市販されている尿とりパッドが持つ吸収力のすばらしさです。ペットボトルの水を約1本分浸み込ませても、表面はさらっとしています。
試作品に水分を吸収した尿とりパッドを装着したところ、第1号は見事に失敗しました。尿とりパッドの重みに耐えられず、ズレ落ちてしまったのです。
そこで尿とりパッドが当たる部分の生地は伸びにくく、横方向にはよく伸びるように修正しました。脇や裾、腰の部分は伸縮性に変化を持たせることで、よりフィットする工夫をしました。
また横モレれが気になるとの声を反映して、ももの部分を長くするなど、さらに改良を加えて、現在の商品が完成しました。
実際に介護施設に試着※2をお願いしました。
本体生地は、綿が70%あるので紙パンツに比べて「ムレ感が少ない」「伸縮性があるのでズレにくい」「丈夫そう」と高い評価をいただきました。実際に自分でも水分を含ませた尿とりパッドを装着して半日仕事をしましたが、モレることもズレることもなく、過ごすことができました。それでも、尿とりパッドを付ける経験がなかったので、始めはものすごく違和感がありましたね。
※2 2017年3月に実施
介護する方が着用させる手間を考えると、紙パンツとこの商品と比べて、どちらがよいかは、意見が分かれると思います。それでも見た目を意識することで、本人の意識が変わり、外出が増えて、オムツ外しのきっかけになればと考えています。
また前立腺や大腸の手術後の方など、一時的に尿取りパッドを使用する方も多くいらっしゃることから、医療関係者にも紹介する計画です。必要がなくなれば、尿取りパッドなしでも着用できますから。介護する人・される人、それぞれのQOL※3が向上することを願っています。
※3 クオリティ・オブ・ライフ略 生活の質
寄稿者
グンゼ株式会社 QOL研究所 企画調査室室長
上島 進
1986年グンゼ株式会社入社
パジャマを中心にアパレル製品の販売や企画などを担当。
2014年、新たに設立されたQOL研究所で企画調査室室長として、メディキュアブランドを立ち上げ、現在に至る。
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